2010年10月11日月曜日

技術はいつも進歩するとは限らない

いまだに本田カブのエンジンを超えるエンジンは出来ない。
あれはまさに奇跡的なエンジンだ。
本田宗一郎と仲間たちによって作られた奇跡なのだと思う。
世の中には偶然かもしれないし奇跡かもしれないが、
こういうとてつもない物作りに成功してしまうことがある。

例えば名も知れないメーカーの作った5000円くらいの掃除機がとても良い性能だったりすることもある。
コーヒーメーカーや圧力鍋なども全然壊れなかったり、
とてつもなく乗りやすい自転車なんてものもあったりする。
(宮田自転車の昔作っていた菱形ギアの自転車は自分のお気に入りだった。)

残念ながらこういう奇跡的産物については口コミもあまりつかず、
世の中にも広く出回る事も無い。
理由はよくわからないが、
ニッチな分野で高性能だったとしても広まらないという事なのかもしれない。

Windows は性能が悪いにもかかわらず、
人為的に広告され宣伝され、あたかも便利なもののように受け止められ、
必要以上に世の中に広まってしまった。

Windowsのおかげで、コンピュータを使える人が大量生産され、
Windowsが売れる事になった!
しかし、売れたアプリはほとんど無い。
売れたのはオフィスくらいなもんだろう。
そういった意味ではMS以外まったくおいしくないプラットフォームだ。

なにしろMSは他社製品の競合製品をことごとく踏みにじってきた。
執拗に何度も何度も蹂躙し続けた。

自分は未だにDOS時代のコードの方が早いしわかりやすいし、外部機器とも繋がりやすいと考えている。
くだらないウイルスなんてものに悩まされることもないし、
ここまで高速なCPUだって必要なかったはずだ。
そしてCO2の排出量だってここまで増えなかったに違いない。

ハードウェア屋から見れば、Windowsはドライバというものが無いと繋がらないし、
もっと時間的にシビアな接続をしたいと思っても、
Windowsのマルチタスクでは、アプリから出来る事は無い。
ドライバ側で吸収しなければならないことも多い上に、
吸収しきれずハード側で解決しなければならないことも多い。

その点DOSはシンプルだった。
シリアルやパラレルがあれば繋がったからだ。
新しいハードが出来るたびにドライバを作る必要も無い。

自分には今の状態がDOSから進歩したようには見えない。

(DOSじゃマルチスレッド出来ないじゃないかとかつっこまれそうだけど、
マルチスレッド可能なOSなんていくつもあったのに、消えていってしまったのだ。)

Windowsはコンピュータの世界において環境破壊をし続けた。

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